学生生活を左右する!アメリカの大学でGPAが大事なワケ

アメリカの大学では、GPAと呼ばれる成績の指標が様々なところで使われます。卒業後の進路だけでなく大学生活にも大きく関わるGPAとはどんなものなのか、詳しく見ていきましょう。

GPAってなに?

GPA とは、Grade Point Averagesの略で、簡単に言うと、学期中に取った全科目の成績を点数化したものの平均値です。アメリカの大学ではたいてい、一番優秀とされる「A」から、Fail (落第)を意味する「F」までの間で各クラスに成績がつけられ、それぞれの成績が点数化されます。

一般的には、

A = 4.0、B = 3.0、C = 2.0、D =1.0、F = 0.0

が基本で、大学によってはさらに

A+ = 4.33、A= 4.0、A- = 3.66、
B+ = 3.33、B= 3.0、B- =2.66、
C+ = 2.33、C= 2.0、C- = 1.6、
D=1.0、F=0

のように細分化して成績をつけるところもあります。

例をあげてみてみましょう。

Aさんが、一学期のあいだに次のような成績を取ったとします。

数学 (4単位) … B
美術史(4単位) … A
解剖学(3単位) … B
音楽(2単位) … C

この成績を点数化すると、

数学…3.0 × 4 (単位) = 12.0
美術史 … 4.0 × 4 (単位) = 16.0
解剖学…3.0 × 3 (単位) = 9.0
音楽…2.0 × 2 (単位) = 4.0

となるので、Aさんのこの学期のGPAは、

(点数値)÷(単位数)
=(12+16+9+4) ÷ (4+4+3+2)
=41÷13
≒ 3.15

となります。

大学によって点数化の仕方や計算方法が微妙にちがうところもありますが、基本的には点数を単位数で割って平均を出すので、単位数の大きければ大きい科目ほど、その科目の成績がGPAに与える影響は大きいと言えます。

大学によって違う?成績のつけ方とGPA

先ほども言った通り、大学によっては成績の評価がA+、A 、A- 、B+、B …のように細分化されていますが、+や-を使わずシンプルに A、B、C、D、F (Fail) で評価する大学もあります。そして成績のつけ方が違えば、GPAの解釈も大学ごとに少しずつ異なってきます。

どういうことかというと、通常はA(=4.0)が一番上の成績ですが、A+(≒4.3)が最高評価となっているような細かい成績をつける大学にいる場合、好成績が続けばGPAが4.0を超える可能性もあるわけです。つまり、ほかの大学に比べてGPAが高くなりがちと言えます。

逆に、A+評価はないのにA-評価(≒3.6)はあるという大学では、GPAが4.0を超えることは絶対にないので、他の大学に比べるとGPAが少し低く算出される可能性が高いと言えます。

要注意!GPAが大事なワケ 

 

GPAは大学卒業後の就職活動だけでなく、大学生活にも大きく影響します。テストや課題の出来が悪ければ容赦なくDやFの評価になり、単位は取れません。とくに、単位数の大きいクラスの評価が低いと余計にGPAに響いてしまします。

アメリカの就活では、大学の知名度よりもGPAが重視されることもしばしば。大学院に行きたい場合は当然大学の成績も出願書類に含まれるので、なおさら大事です。

GPAが低いと、大学でのアルバイトのチャンスも限られてしまいます。例えば、私がいまやっているResident Assistant (大学寮の管理人・寮長) の仕事も、GPAが2.75を下回るとやらせてもらえません。あくまでも学業優先、ということですね。基準は大学によりますが、さらにGPAが低い状態が続くと、退学(Drop out)になります。

逆に、高いGPAを保っていれば、大学内のアルバイトの機会も、奨学金をもらえるチャンスもぐっと増えます。大学が決める基準値以上のGPAをとることができれば、学期ごとに更新されるDean’s List (ディーンズリスト)と呼ばれる成績優秀者リストに名前が載り、履歴書などでのアピールポイントになります。参考までにいうと、私の大学では、GPA3.75以上 (学部によっては3.5以上)でDean’s Listに入ることができます。

GPAを高く保つ方法

GPAを高く保つためには、とにかく授業に出席して、手を抜かずに課題とテストをこなすしかありません。逆に言えば、当たり前のことをきちんとやっていれば極端に心配する必要はないです。

ただ、やはり英語が母国語ではない留学生にとって、アメリカ人相手に授業についていくのは大変。慣れないうちは、リーディングやライティングの課題にほかの人の何倍も時間がかかるし、言葉の壁が邪魔をしてどうしてもクラスで発言できないこともあります。

でも、大丈夫!アメリカの大学には、そんな悩める留学生をサポートするシステムが整っています 。

1, ラーニングセンター (Learning Center)

ラーニングセンターの予約を取ると、チューター(Tutor)と呼ばれる学生のコーチがレポート課題の見直しや文法修正などを手伝ってくれます。「ここはもっと具体的に書いたほうがいいよ」「ここの文章がよくわからないんだけど、どんなことを言いたかったの?」など、自分が伝えたいことがちゃんと伝わるような改善のヒントをたくさんもらえるので、レポート課題のグレードアップは間違いなし。提出の前に余裕を持って書き直しの時間をとれるように、余裕を持って予約しましょう。

ラーニングセンターについて詳しく知りたい人はこちらの記事もおすすめ

2, アカデミックアドバイザー (Academic Advisor)

アメリカの大学では、生徒ひとりひとりにアカデミックアドバイザーという相談役の教授が割り当てられています。GPAや単位の取得状況を踏まえて、クラスの取り方や卒業に何が必要かなどを一緒に考えてくれる心強い存在です。GPAや授業に関する心配事があるときや、クラスの受講を途中でやめたいとき(Withdraw)、学部の変更を考えているときなどは、遠慮なくアカデミックアドバイザーに相談しに行きましょう。

3, オフィスアワー (Office Hours)

それぞれの教授が自分のオフィスにいる時間のことです。この時間中にオフィスに行けば、質問や相談がある生徒は教授と一対一で話すことができます。授業中にどうしても発言できなくて悩んでいる人も、授業が終わった直後やオフィスアワーを使って教授とコミュニケーションをとれば大丈夫。何か少しでも気になることがあったら、積極的に教授と話して信頼関係を築きましょう。アメリカの大学で高いGPAを保つためには、とても大事なポイントです。

4, その他

アメリカの大学では、課題やテストだけでなく出席率も成績にかなり影響します。そのため、どんなにテストが苦手でもとりあえずしっかりとクラスに出席することはとても大事です。

また、テスト前や課題の提出前に、英語が母国語の友達と勉強するのもおすすめ。「これってこういうことだっけ?」「これって英語だとなんていうんだっけ?」と気軽に聞ける友達がすぐ近くにいれば、一人で解決できずに疑問が疑問のまま…なんてことにならずに済みます。逆に、相手がよくわかっていなかったところは私が教えてあげる、なんてこともよくあるので、お互いプラスになるはずです。

まとめ

GPAは、成績を比較するときやスカラシップに応募するときなど様々な場面で基準になるので、アメリカの大学生にとって本当に大事な数値です。留学生だからといってGPAから逃れることはできませんが、サポートしてくれる人は必ずいます。まずは気を引き締めて、1日1日の授業と課題を大切にしましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

Kanami Kusajima

草島 叶実 (くさじま かなみ)  ニューヨークのPurchase Collegeでダンスを学ぶ大学生。ダンスやアートがもつ、言葉を超えたコミュニケーションの魅力を追求している。即興ダンスや、様々なジャンルのアーティストとのコラボが大好き。将来ニューヨークでプロのダンサーになるため、今できることは何でもするスタンス。