インタビュー

「心臓の鼓動に合わせて生きる」壮絶な人生を送ってきた路上パフォーマーの常識に囚われない生き方

TKエンターテイナーが持ち続ける人生哲学

ーー人に影響を与えたい。救いたい。希望を与えたい。って強く思い続けられることができる秘訣ってなんなんでしょうか?

自分のセオリーとか自分の哲学があるんですね。僕は、人それぞれストレスを溜め込めるカップがあると思ってるんです。僕は小さい時からそれを大きくする訓練しかしてこなかったんです。泣くのを我慢するとか。痛いのを我慢するとか。我慢すればするほど、そのカップが大きくなっていくと思っていて。僕は世界一巨大なカップを持ってるんですよ。だから、人の寂しさとか悲しさを受け止められるんです。

自分のカップが小さい人っているじゃないですか。例えば甘やかされて育った人とかはショットグラスくらいのカップしかないんです。そういう人はすぐに「親に怒られてまじうざかったんだけど。まじ学校やめたい。」とか平気でいうんです。そういう人は、持ってるカップが小さい人なんです。僕は、そういう人を見て、そこから溢れた水の量を見てるんですよ。もし、そのカップから溢れた水を僕のカップで受け止められるのであれば、「その溢れた分を俺が受け持とう。」って思うんです。僕はカップの大きさで人を判断するんではなくて、「この人はこれだけこぼれてるな」っていう量で人を見るんです。「自分は辛い経験をしてきたんだから、お前の抱えてる問題なんて小さいんだから、気にするなよ。」とかは、言いたくないです。

ーーなるほど。TKさんでも辛くなったり、自分のストレスが溢れてしまうことはあるんですか。

もちろん、僕のカップの水が溢れ出したら僕だって泣きますし。たまに朝、急に涙が出たりするんです。それはそのカップがいっぱいになっちゃってたんだなって気づくんです。

ーーどんな時にそのカップが溢れてしまうんですか。

例えばバスキングを長い時間続けてやって、身体的にも精神的にも疲労を感じてしまって、それでもなお人々にパフォーマンスを求められる状態。自分は動きたいのに体が動かないって時は、「くそー。悔しい。もっとできるのに・・・。」って思って泣きますね。食事を摂ってる時間やトイレに行く時間、眠っている時間は、「勿体無い!勿体無い!」
って思うんです。食事もカプセルで一瞬で摂取できるならそれが嬉しいし、睡眠や移動時間も短ければ短いほどいいと思ってます。それだけ助けを求めている人のために時間を使えるから。

ーーそこに悔しいと思えるのがすごいですね。あくまで自分主体ではないんだ。

そうですね。いくら人に時間を割きたいと思っても、身体的な限界はどうしてもあるんです。「俺が今日バスキングに行けば救える人は何人もいるのに、俺はベッドから離れられない。なんて俺は弱い人間なんだ。くそ。」っていう。

ーーTKさんって自分がいつ死ぬと思ってますか。

割と10代くらいの時までは20代半ばくらいで死ぬんだろうなって思ってましたけどね。本当にすごい人って割と早く死ぬじゃないですか?マイケルジャクソンもリンキンパークのボーカルもそうだし。だから早く死んだら死んだで光栄だと思ってるんですよ。それだけすごい人間になれたかなって。逆にいうと、早く死ななかったら才能がないってこと。じゃぁ努力しなきゃだね。すごい人になるために。自分が死ねない、神様が死なせてくれないってことは、「すごい」のパラメーターがまだそこまで達してないんです。自分がすごければ、死ねるわけですから。まだまだですね。精進します。もっと頑張らないとダメだってことです。

ーー斬新な死生観ですね。

生きる目的は人を笑わせるってことなんで、死んでしまったらその時はその時ってなります。死んでからね。その時のことはまた!(笑)

TKエンターテイナーのこれから

ーー今後はどんな活動をして行く予定ですか。

NYを出た後は、《Round-The-World》と題して、世界を旅しながらパフォーマンスを続けていこうと思っています。ある程度自分を有名にしてから、貧しい国を回ろうかと。直近の行き先はドイツに行こうって思ってます。もちろん、言語も通じないし、文化もまだわからないですが、「これは負荷がかかるなぁ」ってワクワクしてます。僕のバスキングって言語を超えてると思うんですが、通用するかどうかは自分でも楽しみなところですね。今回は負荷かかって欲しいですね。

ーー今後の活動も楽しみですね。NYから応援しています。

ありがとうございます。僕のこと覚えておいてくださいね!有名になりますから(笑)


編集後記

「こんな面白い人に初めて会った」

それは単に彼のパフォーマンスや話し方のことだけでなく、生き方そのものが人を魅了する力があるということだ。インタビューが終わって数日後、ニューヨークのタイムズスクエアの駅で黄色いスーツに身をまとったパフォーマーを見かけた。TKエンターテイナーさんだった。

早歩きで忙しなく人が行き交うタイムズスクエアの駅中で、ニューヨーカーが彼のパフォーマンスを前に足を止めてその演奏にスマホを向けている姿を見た。TKエンターテイナーさんはこれからも人の心を動かし、多くの人を笑顔にしていくのだろう。

インタビュー・文:勝俣泰斗
写真提供:TKエンターテイナー

TKエンターテイナーさんの活動

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【TK-Duckman】Round-The-World【字幕あり】世界一周ミッション・始動。

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