「選択肢はいくらでもある」ドイツを拠点に活躍するライティングデザイナー

大橋 麻未 | Ohashi Mami

高校時代ドイツ留学、東京理科大学で建築学科卒業後、シンガポール、ベルリンでのインターンを経てドイツの大学院留学スタート。在学中にインターンとしてニューヨーク滞在中。このインターン後はベルリンに本拠地を移し、ライティングデザイナーとして働きます。

今回は現在、ニューヨークでライティングデザイナーをしている大橋 麻未さんにお話を伺いました。

(記事の内容は取材時のものに基づきます)

文/HOTDOG TIMES編集部 勝見伶央

ーーニューヨークでの現在の活動内容(仕事、その他での活動)を教えてください。

ニューヨークの会社でライティングデザイナーをしています。

ライティングデザイナー(英: Lighting designer)とは、照明に関する知識を利用して特殊な空間を光で演出する職業である。

現在はドイツの大学院のカリキュラムの一環でインターン楽器が設けられていたので、一番興味のあったニューヨークの照明デザイン事務所で働いています。

その事務所はニューヨークでハイラインの照明をやっていて、著名な建築家ともコラボしている照明の世界ではすごく有名な事務所です。もともと私は大学の学部生の頃から、ハイラインみたいなパブリックスペースに興味があってニューヨークに直接、見に行きたいという想いがありました。そこから現在の照明事務所にアプライすることになりました。

ーードイツの大学院からニューヨークの照明事務所にインターンする人って多いんですか?

ニューヨークにインターンする人はなかなかいないです。でも、照明の事務所がもともと大学にインターンのカリキュラムがあることを知っていて、インターンのオファーが大学に来るんです。

建築はそこそこ数があるのに比べて、照明って結構ニッチ産業なんです。そもそも建築照明のマスターコースがある国が10個もないんですよ。エンジニアリングで照明を教えているという大学は日本にもいくつかあるんですけど、デザインで照明を教えている大学はもう日本にはないんです。照明デザインで有名な大学が私が通っているドイツの大学を含めて、世界で5つしかないのでインターンを探すのはそれほど苦労しませんでした。

ーーどうして照明のデザインに興味を持ったんですか?

単純に好きだったってのが大きいです。ただ大学に入って建築を勉強していく中で、自分よりセンスある人がいて、建築家になれるのはほんの一握りなんだなって感じたんです。大学卒業をしたら就職という道を選ぶこともできたんですけど、もう少し専門的な自分の強みを持ちたいなと思っていました。そして、そのとき興味があった照明の道に進むことを決めました。高校時代に出会ったドイツの友達の中にはワーキングホリデーや就業した後に大学に行く人がいたので、そっちの方がいい勉強になるかなと思って、大学卒業後はまずシンガポールに2ヵ月行って、そのあとドイツのベルリンの照明事務所で半年間インターンしながら留学の準備をしました。

ーー留学はずっと考えていたんですか?

実は私、高校時代に一年間ドイツに留学していたんです。

地元の進学校に入学した私は受験勉強と部活で忙しくしている毎日に充実感を感じられませんでした。でも、そんな時に高校留学から帰ってきた同世代の人に会う機会がありました。

そもそも10代で留学するという発想そのものがなかった自分と一年の経験を堂々と語る高校生との差に圧倒され、すぐに自分も留学することを決めました。

ドイツを選んだ理由は、英語はもう知っているし、大学になってからでも英語圏の留学は比較的簡単にできるだろうが、10代のうちに全く知らない言語、文化圏に行くことで自分がより学ぶものがあると思ったんです。 行ったらどうにかなると思って始まったドイツ生活は本当に大変で、最初の3ヶ月は寝る間も惜しんでドイツ語の勉強をしました。 ホストファミリーや留学生、学校の友人など周りの人にたくさん支えられ、とても有意義な留学生活を送ることができたし、あの一年でいろいろな国の人のいろいろな価値観、生き方に触れられたことが今の自分に大きく影響していると思います。

ーー高校時代のドイツ留学がいまの大橋さんに大きく影響を与えたんですね。高校時代のドイツ留学でどのように価値観が変化したんですか?

同じ時代を生きているのに、生まれる国育つ環境が違うだけでこんなにも生活が違うことを肌で感じられたことがとても大きいです。 特に、受験の年でもパーティーに行ったり、化学と美術をメイン専攻として受験科目にしてたりする生徒がいたことは、日本で受験一色の生活を送っていた自分にとってはとても衝撃的でした。 また、ドイツの文化、生活を知るだけでなく、様々な国から来ていた留学生と知り合うことで、自分の価値観の狭さを感じ、もっと広げたいと思うようにもなりました。 国は違っても同じ部分、違う部分があること、文化や国に甲乙はないということ、違う価値観の人間を認めるということ、環境は変えられるし、環境を言い訳にしてはいけないということを10代のうちに学び、考えることのできたことで今のようなドイツに留まらずニューヨークでインターンをするというようなキャリアに繋がっていると感じています。

ーーこれからやってみたいことを教えてください。

これからやってみたいことは3つあります。

1.ライティング(照明)のプロフェッショナル

照明は3年でマスターできるほど簡単ではありませんが、そのころには自分がメインで担当したプロジェクトの竣工がされていると嬉しいなと思います。

2.他の好きなこと、やってみたかったことに貪欲に取り組むこと

例えばこれからはヨーロッパに拠点を移すので、その情報発信を始めたいと考えています。(ホテル紹介、イベント紹介、海外で仕事経験など)自分の一番の興味であるライティングや建築のスキルアップと併せてできることをしたいです。

3.常に自分の中の価値観に集中し、選択しつづけること

自分の人生は自分だけのものである、という考え方で生きています。 何かを選択する時に、いかに自分と対話し続け、他者や社会の目を気にすることなく自分の価値観に集中して選ぶことができるかが大切だと考えていて、どの選択肢も自分の価値観で処理をしてきたからこそ、今の自分があると思います。まずは、とにかく調べる。そしてどんな選択肢があるのかを知る。その上で自分にとってどれが最良なのかを考える。この手順なしに自分の人生を生きることはきっとできません。正解や間違いはきっとないのですが、「選択肢はいくらでもある、その中から自分が選び取る」という姿勢がとても大切なことだと思ってます。

ーー大橋さんの今後の活動も楽しみにしています。ありがとうございました。

ありがとうございました。

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勝見 伶央  HOTDOG TIMES編集長。21歳。WEBデザイナー。 東京理科大学を休学して、2018年4月までニューヨークを観光中。WEBデザインの実績を詰みたいのでWEB制作をうけつけています。 Twitter&Facebookで「こんにちは」って送ってください。自動返信ロボットかのようにぼくが返信します。あ、あとホントにご飯を奢ってください。ニューヨーク内ならどこでもとりにいきます。orereo525@gmail.com 自己紹介記事はこちら

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勝見 伶央  HOTDOG TIMES編集長。21歳。WEBデザイナー。 東京理科大学を休学して、2018年4月までニューヨークを観光中。WEBデザインの実績を詰みたいのでWEB制作をうけつけています。 Twitter&Facebookで「こんにちは」って送ってください。自動返信ロボットかのようにぼくが返信します。あ、あとホントにご飯を奢ってください。ニューヨーク内ならどこでもとりにいきます。orereo525@gmail.com 自己紹介記事はこちら