家族のあり方を考えさせてくれる『インスタントファミリー』のあらすじ・レビュー

こんにちは。暁舟です。

ホリデーシーズンが始まりましたが、皆さんいかがお過ごしですか。アメリカでは年内に続々と新作映画が放映される予定なので、今からワクワクしています。今回は、日本公開未定の映画、『インスタントファミリー』の魅力を皆さんに紹介しようと思います。

あらすじ

ピート(マーク・ウォールバーグ)とエリー(ローズ・バーン)はカリフォルニアに住む中年夫婦。建築業を営む仲が良い夫婦だが、子供ができず「何か足りない」生活を送っていた。討論をした結果、エリーがピートを丸め込む形で養子を迎え入れることにした。気むずかしいティーンエイジャーのリジー、ドジなホアン、まだ小さい末っ子のリタの三人兄弟を迎え入れることになったが、子育てをしたことがない二人はてんやわんやに。二人が描いていた子供のいる生活と現実の生活の違いに戸惑う二人だが、段々と子供達が懐いてきて愛情が育まれていく。試行錯誤を繰り返し、本物の家族を築こうと奮闘するが、彼らの生みのお母さんが現れ・・・。

みどころ1: 家族とは何か?

皆さんにとっての「家族」とは何ですか?おそらく、血が繋がっていて、どこか似ている皆さんの父母や兄弟を思い浮かべますよね。日本で育った私にとって、自分も含め友達も、血の繋がったお父さん、お母さん、それから兄弟が一つの屋根の下で仲良く暮らしているのが普通でした。また、シングルマザーやファザーまた養子などといった家庭に対しては、「何か足りなくてかわいそう」という偏見を抱いていました。

この映画で感じたことは、子供達は親を選べるということ。

白人のピーターとエリーは、スパニッシュ系のリジー、ホアン、リタを受け入れることに最初は抵抗がありましたが、リタをはじめ、みな段々心から打ち解けピーターとエリーを信頼するようになり、家族という意識が生まれます。三人の生みの親は、刑務所にいた経験があり三人を育てる能力や余裕がありませんでした。無理でもそんな無責任な母について行くより、ピーターとエリーの家庭にいる方が家族の温かみを感じることができると、三人は気づきます。ピーターとエリーは完璧な親になろうと尽くしますが、子供を扱った経験が無いため、沢山の失敗をします。しかし、子供達はとても純粋で二人の努力と愛情に答えるようになるのです。残念ながら、世の中には親なのに親の義務を果たしていない両親が沢山います。そのような場合、子供達は親を選ぶ権利があってもいいのではないかと思います。

家族は人種と同じで様々な形があります。家族を語る上で一番大事なのは、形式よりも「愛情」であり、お互いを信頼しあい助け合うのが家族の前提かもしれません。

みどころ2:養子縁組の実態

気むずかしく反抗期のリジーは、ピーターとエリーに対して、養子の受け入れ先の多くは「チャリティー好きの白人ボランティア」だと言ってしまいます。実際、養子縁組で成功するのは難しく、ピーターとエリーも買い物のように養子を選ぶことに疑問を感じます。

養子達の多くは自分は親に捨てられたと感じていますし、養子を受け入れる側も最初はどうやって扱えばいいのか戸惑います。この映画は実際の社会問題である養子縁組の偏見を浮き彫りにしています。養子の受け入れ側の多くは、哀れみというよりも本当に子育てをしたいと考えているカップルがおおく、養子達も愛情に飢えていて新しい家族を望んでいます。アメリカの養子達の実親の多くが、ティーンエイジャーだったり、麻薬や犯罪に手を染め、望まない妊娠で子供を産んでしまい、子育てをする責任や能力に欠けている場合が多いそうです。

アメリカでもまだまだ偏見が残っていますが、段々受け入れられている養子縁組。子供達にとって一番大切なのは、やはり良い環境で楽しく健康に過ごすことだと思うので、養子縁組に対しての偏見がこの映画を通して少なくなっていって欲しいのが、監督の最終目標かもしれませんね。

みどころ3:安定の笑いあり

マーク・ウォールバーグとローズ・バーンといえばやはりコメディ映画。『テッド』や『Neighbors』をはじめ、笑いをとるのがお得意な二人。重い社会問題を時には感傷的に、時にはコミカルに表しているのは、この二人の演技力のおかげかもしれません。

ティーンエイジャーのリジーと真っ正面からぶつかり、悩みを解決しようと奔走するエリー、ドジなホアンに父親の役割を教えるピート、末っ子でわがままなリタを丸める二人。全力で三人の良い両親になろうとする二人を、心から応援したくなる作品です。ネタバレですが、最後には家族って素敵だなっとホロッとする気分になれます。

おわりに

いかがでしたか?

もし、家族問題に悩んでいたり、留学中で家族が恋しい方がいましたら、是非この映画を見ることをオススメします。この映画を通して、子供の世話、親の役割、養子縁組について色々考えさせられ、ここまで育ててくれた両親に改めて感謝しようと思いました。

この映画はホリデーシーズンにぴったりファミリームービーなので、皆さん秋の夜長にどうぞ!

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ABOUTこの記事をかいた人

Akane

何 暁舟(か あかね) 1997年、中国生まれ、千葉県育ちの21歳。身長が高かったので(?)名前でからかわれた事は無かったラッキーな学生生活を18年間、千葉県で過ごす。中高で英語好きの友達と出会ったのと、ハリウッド映画を字幕無しで見たかったのとで、大学はアメリカで学ぶことを決意。ジャーナリストの父の影響でUC Berkeleyでメディア学を勉強中。毎日欠かさないことはスマートニュースでコラムを読むこととブログの拝見。趣味はもちろん映画鑑賞。