【本格ミステリー】新作ハリウッド映画『A Simple Favor(ア・シンプル・フェイヴァー)』のレビュー

こんにちは。暁舟(あかね)です。あっという間にもう10月に入りましたね。

今回は、ハリウッドの二大女優である、アナ・ケンドリックとブレイク・ライブリーが出演している、『A Simple Favor』についての感想を皆さんとシェアしようと思います。

映画『ピッチ・パーフェクト』やドラマ『ゴシップ・ガール』ファンのガールズ映画(ドラマ)好きの皆さんにはもちろん、ミステリー好きの方には是非オススメしたい作品です。日本では、2019年に放映される予定ですが、一足早くあらすじとみどころを解説していきます。

あらすじ

シングルマザーのステファニー(アナ・ケンドリック)は、幼稚園児の息子マイルズ育てつつ、ユーチューバーで自慢の料理を披露する主婦ブロガー。息子の幼稚園のイベントで張り切り過ぎちゃうステファニーは、他のママ友から少し距離を置かれている存在だった。ある日、ステファニーがマイルズの迎えに幼稚園に行くと、彼の友達のニッキーのママである、誰もが羨むエレガントなエミリー(ブレイク・ライブリー)に出会う。美人でお洒落で威圧的なキャリアウーマンであるエミリーと、小柄でださい家庭的なステファニーは真逆な存在。しかし、エミリーに誘われお酒を飲むごとに、彼女達はお互いの秘密を打ち明け、親しくなっていく。ところがある日、エミリーにニッキーの迎えを頼まれてから、エミリーが突然謎の失踪してしまうのだ。ステファニーはエミリーの夫であるショーン(ヘンリー・ゴールディング)と共に、ブログで目撃者の呼びかけするが、エミリーはミシガン州の田舎で亡くなっていたという情報がはいる。しかし、それは事件の始まりだった・・・。

友達=信頼相手なのか

皆さんは親しい友達に自分の秘密を打ち明けたことはありますか?美人な女の子とダサい女の子の組み合わせは、映画好きの皆さんならよく見るお得意のキャラクター設定ですよね。人間見た目に騙されやすいですが、どんな人にも意外な一面、要するに裏表があるということに注意しなければいけません。

罪を犯した対照的な2人

写真:Collider

ステファニーは息子と料理が大好きな、グッドガールなお嬢さんイメージ。そんな彼女は大学で文学を学んでいて、いわゆるオタク系女子。ハッピーオーラはでていても、実は夫と異父母の兄は交通事故で共に無くなっていた。しかし、明るくて元気な彼女にも、実は小さな犯罪を起こした過去があったのだ。

写真:Collider

エミリーは、大学教授であり元小説家のイギリス人の夫と暮らしつつ、自身はアパレル企業に勤める、いわゆる、ライフワークバランスがとれたキャリアウーマン。いつも、メイクもオシャレもばっちりで、美人のオーラが半端なく近寄り難い雰囲気だが、クシュッと笑う笑顔が人を惹きつける存在。しかし、彼女にも辛い幼少期と、家族を守るために犯した罪があった。

ステファニーとエミリーは真逆のキャラクター設定ですが、二人とも罪の意識があるというところで実は一致しています。お酒が入るごとに、彼女達は親しくなっていきますが、口がすべってしまうと相手に弱みを握られてしまいます。罪を話すほど、二人は仲良くなっていたのでしょうか?罪を犯すということは根本的にいけませんが、親しき仲にも礼儀あり。自分のプライバシーを守るためにも、言ってはいけないこともありますよね。

誰が悪者なのか?

ミステリー映画ならではのストーリー構成に注目ですが、主人公の一言一言にミステリーを解く鍵が隠れているので、推理をしながら映画を楽しむことができます。

なぜエミリーは失踪をしてしまったのかを解くために、ステファニーはエミリーの夫のショーンと協力しますが、文学少女だったステファニーと文学の教授であるショーンはお互いに惹かれ合ってしまったり、エミリーのタトゥーと失踪地から彼女の厳格な両親像が浮かび上がったりと、目が離せなくなる展開があります。見ていくと一つの結末に陥ります。

誰が悪者なのか?

これがこの映画のポイントになってきます。悪と善は表裏一体。誰もが、人間の良い部分と悪い部分を持ち合わせています。簡単に一つの行動を見て、その人は悪者だと言えますか?誰もが個人の複雑なストーリーを持っています。一つの罪を犯したら、その人は必ずしも悪者になるのでしょうか?もし、それが他人に知られなければ、許されるのでしょうか?誰の視点から見て、その人は悪だと判断されるのでしょうか?

一つ、皆さんに言いたいのは、罪やモラルの基準は人それぞれだということ。一回も悪いことをしたことが無いと胸を張って言える大人はいないはず。誰もが人には言えない秘密や、後悔するような事を経験し成長します。それとも罪を犯すことで大人になっていくのでしょうか?人は歳をとるごとに自分がやっていいることを正当化し、罪の意識を薄めているのかもしれません。

ファッション、小道具、コメディにも注目

コメディがお得意なポール・フェイグ監督の作品で、ビジュアル的にも納得のいく作品になっていました。

まずなんといっても、ゴシップガールでおなじみのお洒落番長ブレイク・ライブリーの出演映画なので、ファッションにはかなりこだわりを感じました。かっこいい服が並ぶクローゼットもそうですが、ルブタンの靴がプライベートでお気に入りなブレイクに合わせ、エミリーの履いている靴はどんなときでも、裏地が真っ赤なルブタンでした。また、クレイジーリッチアジアンでブレイクしたヘンリー・ゴールディングが演じるショーンの影響もあり、エミリーとショーンの家はお洒落でした。

また、YouTubeが人気のこの時代に合わせて、ブログで事件の情報を収集したりする構成になっていて、身近に事件を感じることができます。ステファニーとエミリーの掛け合いも面白くて、ミステリーなのですが、映画館でも爆笑が湧き起こっていました。予告を見ると、一見重苦しく感じますが、演技派の役者の皆さんでかなり和らいでいますので、リラックスして見れますよ。

おわりに

かなり複雑な映画になりますが、皆さん興味は湧きましたか?

この映画には、実は友達作りの教訓も入っています。女子の友情に嫉妬はつきもの。お互いの空間や秘密を暴露したりするのは以ての外、特に相手に入りすぎるのはいけません。留学生の皆さんにはとくに注意してほしいのが、ずかずかと相手のプライベートな領域に入りすぎないということです。アメリカだと、個人個人違う文化やマナーがあうので、友達とはお互いに尊重しあい、段々と親しくなるのがのがポイントかもしれませんね。見た目やちょっとした行動であいてを判断するのではなく、時間をかけて相手の性格を理解しましょう。

美人で一見幸せな生活を送るエミリーへの羨望が嫉妬へ変わり、ステファニーの本心を目覚めさせます。しかし、ステファニーはエミリーが思っていたほど素敵な人ではありませんでした。このことが、事件の真相に迫り、二人の本性を露わにします。

ブレイクの親友であるテイラースウィフト(父)も絶賛中なので、みなさん秋の夜長にミステリー映画はどうですか?

▼予告編はこちら

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ABOUTこの記事をかいた人

Akane

何 暁舟(か あかね) 1997年、中国生まれ、千葉県育ちの21歳。身長が高かったので(?)名前でからかわれた事は無かったラッキーな学生生活を18年間、千葉県で過ごす。中高で英語好きの友達と出会ったのと、ハリウッド映画を字幕無しで見たかったのとで、大学はアメリカで学ぶことを決意。ジャーナリストの父の影響でUC Berkeleyでメディア学を勉強中。毎日欠かさないことはスマートニュースでコラムを読むこととブログの拝見。趣味はもちろん映画鑑賞。